柏田 歩かしわだ あゆみ
教授 博士(工学)
メールアドレス | kashiwada.ayumi メールの送信時にはネームの後ろに@nihon-u.ac.jpを追記してください。 |
---|---|
居室 | 29号館607号室 研究室紹介 |
専門分野 | 生体機能関連化学,ペプチド工学 |
担当科目 | 生物化学(S),分子生物学,生体高分子化学,化学英語I,物質生命化学入門,応用分子化学実験II,応用分子化学演習II ほか |
生年月日 | 1972年2月2日 |
出身地 | 群馬県桐生市 |
趣味 | 旅行/グルメ/野球観戦/ミュージカル鑑賞/絵画鑑賞 |
お勧めの本 | 利己的な遺伝子(リチャード・ドーキンス著) |
学歴・経歴 |
|
研究テーマ・概要
生体内における物質生産・機能発現システムは多様な生体内反応に対応できうる優れたシステムです。このようなシステムの模倣は生体分子の構造と機能との関連における知見を得るために有用でありますが,その複雑さから非常に困難な課題とされています。一方で,必要な用途に特化したシステムにのみ着目すれば,生体に迫る人工システムの開発も可能となります。 生体分子システムの人工的再構築の実践とその医工学分野への展開は新たなものづくりの課題として注目されています。さらに,複雑怪奇な生体分子の構造と機能との関連の解明にも少なからず貢献するものと考えます。 このような観点から,生体システムを模倣したものづくりの実践と新規超分子システムの創成,さらにその原理にもとづくドラッグデリバリーシステム(DDS)を含む新規バイオマテリアルの開発を目指して研究を行っています。
- ナノDDSを目指した生体内環境応答型膜融合システムの設計
- 膜透過性ペプチドを用いた脂質膜からの薬物放出制御システムの設計
- ポリペプチド超分子構築に関する研究
研究論文
過去5年間の代表論文として
- A. Kashiwada, I. Yamane, M. Tsuboi, S. Ando, and K. Matsuda, Design, Construction, and Characterization of High-Performance Membrane Fusion Devices with Target-Selectivity, Langmuir 2012, 28, 2299-2305.
- A. Kashiwada, M. Tsuboi, N. Takamura, E. Brandenburg, K. Matsuda, and B. Koksch, Design and Characterization of Endosomal-pH-Responsive Coiled Coil for Constructing Artificial Membrane Fusion System, Chem. Eur. J., 2011, 17, 6179-6186.
- A. Kashiwada, M. Tsuboi, and K. Matsuda, Target-Selective One-Way Membrane Fusion System Based on a pH-Responsive Coiled Coil Assembly at the Interface of Liposomal Vesicles, Langmuir 2011, 27, 1403-1408.
- A. Kashiwada, M. Tsuboi, T. Mizuno, T. Nagasaki, and K. Matsuda, Target-selective vesicle fusion system with pH-selectivity and responsiveness, Soft Matter 2009, 5, 4719-4725.
- A. Kashiwada, M. Tsuboi, and K. Matsuda, Target-Selective Vesicle Fusion Induced by Molecular Recognition on Lipid Bilayer, Chem. Commun. 2009, 5, 695-697.
所属学会及び学外での活動
所属学会
日本化学会,高分子学会,日本ペプチド学会
受賞
日本化学会第78春季年会ポスター賞(2000年3月)
第42回ペプチド討論会ポスター賞(2005年10月)
日本化学会BCSJ賞(2007年7月)
研究室紹介
柏田研究室(生体機能関連化学)
教授 柏田 歩 | |
---|---|
メールアドレス | kashiwada.ayumi メールの送信時にはネームの後ろに@nihon-u.ac.jpを追記してください。 |
化学の力を駆使して実践する生命・環境を意識したものづくり
生体を構成する分子は独特な相互作用の下で合目的的な構造を形成しており,このことが高活性・高選択的な生体内反応に関連しています。われわれはペプチド工学,糖鎖工学,脂質膜工学の見地から,生体システムの模倣と新規超分子システムの創成を目指すとともに,生命・環境志向のものづくりを意識して研究を行っております。具体的には,生体膜融合現象を模倣したドラッグデリバリーシステム(DDS)構築など,医薬と工学の融合領域を化学の目線から眺めています。研究内容などの詳細は研究室ホームページを参照してください。
主要研究テーマ
- ナノDDSを目指した生体内環境応答型膜融合システムの設計
- 膜透過性ペプチドを用いた脂質膜からの薬物放出制御システムの設計
- ポリペプチド超分子構築に関する研究