木村 悠二きむら ゆうじ
准教授 博士(工学)
メールアドレス | kimura.yuuji メールの送信時にはネームの後ろに@nihon-u.ac.jpを追記してください。 |
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居室 | 29号館505号室 研究室紹介 |
専門分野 | 高分子化学、酵素工学 |
出身地 | 長野県 |
趣味 | サッカー、スノーボード |
経歴 |
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研究テーマ・概要
研究概要
水質環境の悪化とともに様々な浄化処理が行われていますが、その浄化技術の中で高分子材料に機能性を付加することによる有価金属の回収や酵素の触媒活性を利用したフェノール化合物の処理などの研究を行っています。また、酵素は繰り返しの利用が困難なため機能性を付加した高分子と酵素を併用することで繰り返し利用可能な材料の開発を行っています。
研究論文
- Use of chitosan for removal of naphthols through tyrosinase-catalyzed quinone oxidation. Yuji Kimura, Ayumi Kashiwada, Kiyomi Matsuda, Kazunori Yamada Journal of Applied Polymer Science, Vol.125, pp.E42-E50 (2012)
- Use of chitosan for removal of bisphenol A from aqueous solutions through quinone oxidation by polyphenol oxidase. Yuji Kimura, Miwa Yamamoto, Reiko Shimazaki, Ayumi Kashiwada, Kiyomi Matsuda, Kazunori Yamada Journal of Applied Polymer Science, Vol.124, pp.796-804 (2012)
- 酵素ポリフェノールオキシダーゼによるキノン酸化を介したビスフェノール化合物の除去におけるキトサンの利用
高橋あゆみ,木村悠二,柏田 歩,山田和典
キチン・キトサン研究, 20,17-24 (2014)
所属学会及び学外での活動
所属学会
日本化学会,高分子学会,日本キチン・キトサン学会
社会における活動
高分子学会千葉地域活動若手会 幹事
研究室紹介
山田(和) 研究室(機能性高分子・酵素工学)
教授 山田 和典 | |
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准教授 木村 悠二 | |
メールアドレス | kimura.yuuji メールの送信時にはネームの後ろに@nihon-u.ac.jpを追記してください。 |
高分子材料と酵素のもつ機能を工学的に応用・利用する。
ポリエチレンやテフロンのような日常生活で広く使われている高分子材料に光化学反応によって別の性質の高分子を化学的に結合させると,新しい機能や性質をもった高付加価値な機能性高分子材料を開発できる。さらに,これらの高分子材料に酵素を結合(このことを固定化という)させると,更に生体触媒機能を組み合わせることができる。また,酵素が本来もっている触媒機能を利用した水質浄化や耐水性接着剤の開発など,合成高分子と酵素を利用することによって見出される機能や性質を利用した工学的な研究を行っている。
主要研究テーマ
- 酵素反応を利用した耐水性接着剤の開発と水質浄化への応用
チロシナーゼ,ペルオキシダーゼなどの酸化還元酵素はフェノール系化合物を反応性の高いキノン化合物へ転化する機能を持っている。これはムラサキイガイが岩などに付着する原理に類似しており,接着剤の開発や種々のフェノール系化合物や内分泌かく乱物質除去などの水質浄化に応用できる。 - 酵素の固定化による生化学触媒反応の繰り返し利用
高分子材料に酵素を安定な条件で化学的に結合させることによって酵素がもつ生体触媒機能を繰り返し利用できるようになり,上の研究と組み合わせることで,工学的な応用が広がる。 - 資源物質を分離・濃縮する機能性高分子膜の開発
pH,温度などの外部環境変化に対応して特定な物質を透過,結合することで,資源物質を分離・濃縮できる高分子膜を開発する。