中釜 達朗なかがま たつろう
教授 博士(工学)
メールアドレス | nakagama.tatsurou メールの送信時にはネームの後ろに@nihon-u.ac.jpを追記してください。 |
---|---|
居室 | 29号館612号室 研究室紹介 |
専門分野 | 分析化学,工学教育(教育士(工学,技術)認定(日本工学教育協会)) |
担当科目 | 基礎無機化学(S),分析化学I,分析化学Ⅱ,分析化学Ⅱ(S),化学プロセスデザイン(S),応用分子化学実験Ⅲ(S),環境分析学(環境安全工学科) |
出身地 | 神奈川県 |
趣味 | 分析装置づくり,授業教材づくり,短歌づくり |
お勧めの本 | 20歳のときに知っておきたかったこと(ティナ・シーリグ,阪急コミュニケーションズ) 人生は20代で決まる(メグ・ジェイ,早川書房) |
経歴 |
|
研究テーマ・概要
研究概要
大気・河川水・海水などの環境中や食品・農作物中の微量有害物質,あるいは生体試料中の生理活性物質・医薬品など,多種多量の共存物質の中から極微量の目的物質をその場で迅速に,簡単にかつ正確に測定する分析法の開発が求められています。新しい分析法によってこれまでわからなかったことが明らかになり,科学の飛躍的な発展をもたらします。 このような背景から,様々な科学現象を利用して社会に役立つ新しい分析法や分析システムを創製するための研究を行っています。また,近年,大学における授業改善が活発に行われています。そこで,化学系工学生の教育に役立ちそうな教材や授業法を開発して実践し,その教育効果を論文で公表しています。
主な研究テーマ
- ヘリウムマイクロプラズマを利用した微量化学物質測定用原子発光検出デバイスの開発
- 液滴などの微小抽出媒体を用いた高効率抽出・濃縮法の開発
- 有害な有機溶媒を使用しない環境調和型液体クロマトグラフィー(Green HPLC)の構築
研究論文
(分析化学関連)
- Nagashima, K; Minamisawa, H; Nakagama, T.; Saitoh, K.; Asamoto H. High-performance liquid chromatographic evaluation of effect of metal ion on amyloid fibril formation. Bull. Soc. Sea Water Sci., Jpn., 2018, vol.72, p.336-337.
- 長嶋恭介,南澤宏明,野伏康仁,中釜達朗,齊藤和憲,朝本紘充. 高速液体クロマトグラフィーによるアディポネクチン多量体の分離分析. 日本海水学会誌, 2017, 71, p.354-360.
- 朝本紘充, 長嶋恭介, 中釜達朗, 齊藤和憲, 南澤宏明. PTFEチューブを分離場とする蛍光ポストカラムHPLCによるアミロイド線維の分離分析. 分析化学. 2017, vol.66, no.2, p.89-94.
- 中釜達朗, 篠原謙輔, 内山新士, 角川 淳, 曽 湖烈, 中嶋 秀, 内山一美. インチューブマイクロプラズマトーチを備えた原子発光検出器の試作とガスクロマトグラフィーにおける含硫黄および含リン有機化合物の検出. 分析化学. 2013, vol.62, no.3, p.199-206.
- 山本美奈子, 佐藤優穂, 朝本紘充, 齊藤和憲, 中釜達朗. 高温高圧水クロマトグラフィー用光照射加熱ユニットの試作と評価. 分析化学. 2012, vol.61, no.8, p.731-734.
- 三國武尊, 齊藤和憲, 中釜達朗. ガスクロマトグラフィーによる酸素の選択的検出を目的とした対向同軸電極を備えたシースフロー型原子発光検出器の試作. 分析化学. 2012, vol.61, no.8, p.679-684.
- 薗部百合香, 齊藤和憲, 南澤宏明, 中釜達朗. 回転式スパイラルセルを用いる水溶性化合物の単一液滴マイクロ抽出. 分析化学. 2012, vol.61, no.8, p.667-672.(2012年「分析化学」若手初論文賞受賞)
(工学教育関連)
- 中釜達朗, 南澤宏明. 化学反応を伴う物質収支を視覚化した滴定学習用簡易シミュレーション教材の試作. 工学教育. 2018, vol.66, no.6, p.68-73.
- 中釜達朗. 物質移動と物質収支を視覚化した抽出学習用簡易シミュレーション教材の試作. 工学教育. 2018, vol.66, no.1, p.89-94.
- 中釜達朗, 齊藤和憲. 単位取得および成績向上過程を別々に設けた2ステップ授業システムの実施と検証. 分析化学. 2017, vol.65, no.5, p.14-19.
- 中釜達朗. コミュニケーションに関する学生間相互ブックレビューを取り入れた就職活動支援ゼミ. 工学教育. 2017, vol.65, no.2, p.69-74.
- 中釜達朗, 藤井孝宜, 佐藤敏幸. 化学物質の製造プロセスを題材とした課題解決型学習. 工学教育. 2017, vol.65, no.1, pp.46-51.
- 中釜達朗. クイズ作成サイトを利用したスマートフォン用デジタル自習教材の試作とその学習効果. 工学教育. 2016, vol.64, no.2, p.55-60.
- 中釜達朗, 市川隼人, 保科貴亮. TEDトークを教材としたルーブリック評価による日本語プレゼンテーション教育. 工学教育. 2015, vol.63, no.2, p.59-64.
- 中釜達朗. フリーウェアを活用した化学実験学習のためのフローチャートテンプレートの試作と実践. 工学教育. 2014, vol.62, no.5, p.21-26.
- 中釜達朗. クロマトグラフィー学習のための携帯用実験教材の試作と実践. 工学教育. 2014, vol.62, no.1, p.54-59
- 中釜達朗. 結晶構造学習のための携帯用体験型教材の試作と実践. 工学教育. 2013, vol.61, no.3, p.36-41.
特許
- 試料導入マイクロデバイス(特許第4868526号)
- 試料導入マイクロデバイス(特許第4868527号)
- 同軸型プラズマトーチを内蔵した原子発光検出器(特許第4724886号)
- 光スイッチング機能を備えた高速液体クロマトグラフィー用カラム(特許第3632969号)
- 液-液抽出システム(特開2011-031199)
- 液滴抽出システム(特開2011-031198)
- 三次元構造体及びこれを用いた生体関連分子担持体並びに三次元構造体の製造方法(特開2009-186361)
- ガスクロマトグラフィー用分離体(特開2006-118980)
- 試料導入マイクロデバイス(特開2005-326392)
- 試料ガス化装置(特開2005-300484)
- 気液分配型気体試料捕集管(特開2005-147994)
- 抽出プレート(特開2005-003429)
- 環状フェノール硫化物担持固相分離材料の製造方法及びクロマトグラフ用固定相(特開2002-122578)
- 環状フェノール硫化物担持固相分離材料の製造方法,クロマトグラフ用固定相,及び金属イオンの分析方法(特開2002-098679)
※いずれも共同発明者
著書
- 「これからの環境分析化学入門」,講談社サイエンティフィック (2013)
- 「基礎教育シリーズ 分析化学<基礎編>」,東京教学社 (2011)
- 「基礎教育シリーズ 分析化学<機器分析編>」,東京教学社 (2011)
- 「ガスクロ自由自在Q&A 分離・検出編」,丸善(2007)
- 「ガスクロ自由自在Q&A 準備・試料導入編」,丸善(2007)
- 「若手研究者のための機器分析ラボガイド」,講談社 (2006)
- 「分析化学実験の単位操作法」,朝倉書店 (2004)
- 「化学ラボガイド 化学者のための基礎講座」,朝倉書店 (2001)
※いずれも分担執筆
所属学会及び学外での活動
所属学会
日本分析化学会,日本化学会,アメリカ化学会,クロマトグラフィー科学会,日本工学教育協会
主な学外活動
日本分析化学会:代議員(平成17-18年度),関東支部常任幹事(平成14-15年度),関東支部若手の会代表(平成14-15年度),関東支部若手の会幹事(平成13-14年度, 15-16年度),ガスクロマトグラフィー研究懇談会運営委員(平成15年度-現在)
クロマトグラフィー科学会:評議員(平成13年度-現在)
日本工業規格(JIS)改訂原案作成委員会委員:JIS K0114(ガスクロマトグラフ分析通則,平成22年度),JIS K0108(排ガス中の硫化水素測定法,平成20年度)
主な受賞
関東工学教育協会賞(関東工学教育協会,2016),新世紀賞(日本分析化学会関東支部,2010),「分析化学」論文賞(日本分析化学会,2005)
研究室紹介
中釜研究室
教授 中釜 達朗 | |
---|---|
メールアドレス | nakagama.tatsurou メールの送信時にはネームの後ろに@nihon-u.ac.jpを追記してください。 |
社会の安全と科学の発展に役立つ新しい分析システムを創製する。
大気・河川水・海水などの環境中や食品・農作物中の微量有害物質、あるいは生体試料中の生理活性物質・医薬品などを、その場で迅速に、簡単かつ正確に測定する分析手法・機器の開発が求められています。
また,新しい分析手法によって、これまでわからなかったことが明らかになり、科学の飛躍的な発展に寄与することが可能となります。
このような観点から、当研究室ではこれまでの分析手法になかった新しい原理・技術を利用して、社会に役立つ新しい分析法や分析システムを創製するための研究を行っています。
主要研究テーマ
- オンライン酸化還元化学種変換を利用した高選択的液体クロマトグラフシステムの開発
- ヘリウムマイクロプラズマを利用した微量物質測定用原子発光検出デバイスの開発
- 液滴を用いたマイクロ抽出法の開発
- 高温高圧水クロマトグラフィー装置の開発と分離機構の解明