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教員プロフィール Profile

清水 正一しみず しょういち

教授 博士(理学)

清水 正一教授 写真
メールアドレス shimizu.shouichi
メールの送信時にはネームの後ろに@nihon-u.ac.jpを追記してください。メールアドレスはshimizu.sho[u]ichiで[u]が入りますのでご注意ください。
居室 29号館610号室  研究室紹介
専門分野 超分子化学,有機合成化学,有機工業化学
担当科目 有機化学I,有機化学III(S),超分子化学(大学院) ほか
出身地 北海道
趣味 ウォーキング(田園または湖周辺の空気の良い場所),読書
お勧めの本 「メンターに出会えば道は開ける」秋田稲美 著,中経出版
「背信の科学者たち」W. Broad, N. Wade共著,牧野賢治 訳,化学同人
学歴・経歴
1980年
日本大学生産工学部工業化学科卒業

研究テーマ・概要

<自己組織化を使って挑戦する新しいモノづくり>

生体は厖大な数の細胞から構成されていますが,その細胞は多くの分子が秩序を形成することで組み上がった機能性組織体と見なせます。初めはランダムな現象しか示さない物質系においても,幾つかの分子が分子間力により自発的に配列して何らかの機能を示すようになります。この現象を「自己組織化」と言い,細胞では極めて巧に利用されています。一方,人類はこの自己組織化を利用して多くの有用な物質や材料を生み出してきました。例えば,身近な界面活性剤や液晶が挙げられ,最近では配位高分子材料,分子エレクトロニクス材料,超分子ポリマーなどが開発・実用化されています。当研究室の研究テーマは,この自己組織化を活用してモノづくりに挑戦という基本方針の下で設定されています。具体的には,ビスピロガロールアレーンの自己組織化を用いる新規機能性材料(電子材料)の創製,新規な有機/無機ナノコンポジット型ヒドロゲル(NCゲル)の合成およびその機能についての研究を行っています。

主な研究テーマ

  • 新規ビスレゾルシンアレーンの合成とその超分子構造体の創製
  • 新規ビスピロガロールアレーンの合成とその自己組織化を用いる新規機能性材料の創製
  • 新規な有機/無機ナノコンポジット型ヒドロゲル(NCゲル)の合成およびその機能

研究論文

  1. "Instant Strong Adhesive Behavior of Nanocomposite Gels toward Hydrophilic Porous Materials," Haraguchi, K.; Shimizu, S.; Tanaka, S. Langmuir 2018, 34, 8480–8488.
  2. "Reversible Generation of Large Retractive Tensile Forces in Isometric Chemo-Mechanical Actuators Composed of Nanocomposite Hydrogels and Aqueous NaCl Solutions," Haraguchi, K.; Kimura, Y.; Shimizu, S. Soft Matter 2018, 14, 927–933.
  3. "Hydrogen-Bonding Catalysis of Sulfonium Salts," Kaneko, S.; Kumatabara, Y.; Shimizu, S.; Maruoka, K.; Shirakawa, S. Chem. Commun. 2017, 53, 119–122.
  4. "高フッ素含有率を持つ新規フルオラスレゾルシンアレーンの合成とキャラクタリゼーション," 末松有紀,木内敏之,菅井正枝,臼井明日香,市川隼人,清水正一,日本大学生産工学部研究報告A 2014, 47, 1–14.
  5. "Hexameric Capsule of a Resorcinarene Bearing Fluorous Feet as a Self-Assembled Nanoreactor: A Diels–Alder Reaction in a Fluorous Biphasic System," Shimizu, S.; Usui, A.; Sugai, M.; Suematsu, U.; Shirakawa, S.; Ichikawa, H. Eur. J. Org. Chem. 2013, 4734-4737.

著書

Shirakawa, S; Shimizu, S. in Designed Molecular Space in Material Science and Catalysis, ed. by Shirakawa, S., Springer, 2018, Chapter 3.

所属学会及び学外での活動

所属学会

アメリカ化学会,日本化学会,有機合成化学協会,日本油化学会,近畿化学協会

学外での活動

近畿化学協会代議員,フロー・マイクロ合成研究会 常任幹事,習志野文化ホール評議員

研究室紹介

清水研究室(有機化学,有機工業化学)

教授 清水 正一
メールアドレス shimizu.shouichi
メールの送信時にはネームの後ろに@nihon-u.ac.jpを追記してください。メールアドレスはshimizu.sho[u]ichiで[u]が入りますのでご注意ください。

分子の世界でのデザイナーになりませんか?

酵素は,鍵と鍵穴のように基質の構造を認識し,水の中で化学反応を促進しています。このような水の中で働く酵素の能力に触発されて,分子認識能と触媒能をもった人工酵素が幾つか開発されてきました。しかし,これまでの人工酵素は結合を切る分解反応しかできませんでした。そこで私達の研究室では,合成反応を環境にやさしい反応条件で行うことのできる人工酵素の開発を目指して,色々な環状化合物をデザインして合成しています。

キラル有機触媒(人工酵素モデル化合物)

主要研究テーマ

  • 人工酵素の開発
  • 環境にやさしい有機合成反応の開発
  • カリックスアレーンの自己組織化を利用した機能性物質の創製
  • ドラッグデリバリーシステムへの応用を指向した分子カプセルの開発
  • 数nmレベルの金属ナノドットアレイの創製
  • 過酸化水素を利用した環境調和型酸化反応の開発
  • 新しい生理活性が期待される多環式複素環化合物の合成